日鉄パイプライン&エンジニアリング株式会社

TECHNOLOGY技術紹介

# ROSENPIG導管の腐食検査ピグ

高圧導管の健全性において、減肉は極めて重要な問題であり、減肉状況の把握は、健全性確認に不可欠です。
日鉄P&Eでは、健全性確認方法の一つとして、高圧導管内面から検査を行うピグ検査の提供が可能です。これは、導管内に検査ピグと呼ばれる装置を通すことにより、管内外面の減肉確認を行える技術で、当社では、ROSEN社が所有する減肉検査ピグ(RoCorrシリーズ)を用いて定期的な検査を行うことにより、導管の健全性を確認すると共にメンテナンスに有用なデータを提供することができます。

RoCorr MFL-Aの装置概要

ROSEN社では、配管の種類や検査目的に対応可能な、様々な技術の検査ピグを提供することができます。それらの技術の中で、天然ガスパイプラインの減肉検査に適した検査ピグとしては、漏洩磁束法(Magnetic Flux Leakage法、以下MFL)を搭載したRoCorr MFLシリーズがあります。
ここでは、一般的な減肉検査に適したRoCorr MFL-Aの装置概要を示します。

RoCorr MFL-Aの特徴

  • ・3軸ホール素子磁気センサを高密度に配置することで、欠陥形状の分類と寸法計測を高精度に行うことが可能です。
  • ・慣性計測装置(Inertial Measurement Unit, IMU)を搭載することで、配管線形および曲げひずみを高精度に計測可能です。
  • ・供給ガスによるオンライン検査が可能ですので、ガス供給を停止する必要がありません。ただし、専用の発進/回収設備(ランチャー・レシーバー)が必要です。
  • ・スピードコントロールユニットを搭載することで、供給ガスの流速が最大12m/sまでオンライン検査が可能です。
  • ・計測データは機器内のメモリに保管され、機器とともに回収されて解析後に検査結果としてご報告します。
  • ・検査プロセスはAPI1163の認証取得済み。

腐食測定原理(漏洩磁束法)

  • ・センサ前後に配置した磁石で管を磁化
  • ・N極からS極へ管壁内を通る磁束発生
  • ・減肉部では管壁から漏洩する磁束量が増加
  • ・漏洩磁束量を磁気センサで計測
  • ・健全部と比較することで減肉の位置・寸法を特定

RoCorr MFL-A諸元および標準検査精度(母材部)

※1 検査時最小圧力はROSEN社の標準的な推奨値であり、下回る場合は別途ROSEN社に確認が必要です。
※2 Aは管厚により決まる次の値です。管厚10mm未満の場合はA=10、管厚10mm以上の場合、A=管厚
※3 検出確率90%以上の検出最小値
※4 信頼度80%以上の検出精度

その他の検査ピグについて

ROSEN社では、導管の健全性評価を行える以下のような技術を提供可能です。

  • ・石油、水などの導管の減肉検査 : RoCorr UTWM 超音波ピグ
  • ・厚肉管の内面検査 : RoCorr IEC 渦電流ピグ
  • ・割れ検知 : RoCD
  • ・断面変形検査 : RoGeo

ROSEN社では、これら以外にも検査内容に応じて、様々な技術を提供可能です。

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