Project01
製鉄の“今”も“未来”も サポートします!
製鉄所の操業を縁の下で支え続けます!
鹿島地区の構造対策にともなう
ボイラー設置やダクト更新に対応
当社は現在、日本製鉄株式会社東日本製鉄所鹿島地区の構造対策(鉄源工程1系列の休止等)にともなう工事として、2024年6月から「都市ガス配管敷設とガス炊きボイラー据え付け工事」を手掛けています。この工事は、鉄源工程1系列にともない変化する蒸気バランスをより安定化させるために新設するものです。概要としては、18基のパッケージボイラーの設置、ボイラーの燃料となる都市ガスの配管、電気設備の設置や接続などに対応。すでに18基のボイラー設置は完了しており、今後は構造対策前の運用開始に向け、残工事や試運転などに鋭意取り組んでいく予定です。
さらに鹿島地区の焼結工場でも、2023年度から2024年度にかけて工事を実施しています。ここでは、焼結機から出る排ガスを煙突まで送る煙道ダクト(5m×4.5m)や乾式脱硫設備(DDS)の健全化も行っており、現在は「3-1メインブロワー入側及び3-1,2メインブロワー共通部ダクト更新工事」を施工中。最終的には、排ガスが流れていく全体ラインの切り替え工事も手掛けていきます。
Interview 工事状況
PERSON
01
LNGを活用した設備設置、
業務拡大に備え技術の活用がカギ
業務拡大に備え技術の活用がカギ
今回、LNGを活用したパッケージボイラーの据え付け工事などは鹿島地区の「構造対策」の一環として取り組んでいます。一方、君津地区でもLNGを活用した設備が「カーボンニュートラル」の一環で設置されることから、今後の業務拡大に向けて関連する技術やノウハウをどう活用していくかがとても重要になると考えます。また、大口径のダクトに関する工事も同様で、その技術やノウハウを他の製鉄所でも活かしていくことが必要となるでしょう。
PERSON
02
高温蒸気配管の設置に挑戦、
製鉄所での特別な光景がやりがいに
製鉄所での特別な光景がやりがいに
今回のボイラー工事では、高温の蒸気を通す蒸気配管に肉厚な500A管を採用。地組みをすると6~8トンにもなる重たい管ですが配管サポートの数が少ないため、地上での工事において「いかに安定させて設置していくか」は少しコツのいる作業です。そういった難しさのある製鉄所での工事ですが、そこで見られる光景はとても壮観です。高温の溶けた鉄や圧巻の建造物など、普段はお目にかかれない特別な景色も自分にとっては“やりがい”の1つになっています。
PERSON
03
メンテナンス性も重視した設計、
10mの足場で体力の重要性を痛感
10mの足場で体力の重要性を痛感
ボイラー施設などを実際に使用するのは製鉄所の職員であることから、設計担当としては使い勝手やメンテナンス性などにも十分に配慮して設計を行いました。また、2024年8月からは現場監督としての役割も担っているのですが、製鉄所では基本的に配管が地上に設置されているため、工事に際しては足場の高さが10m程度になるケースもあります。そのため、「足場の上り下りにも体力を使う」というのが製鉄所ならではのポイントだと痛感しています(笑)。
PERSON
04
狭い作業環境での大規模工事、
風の影響も考慮した安全管理と判断力
風の影響も考慮した安全管理と判断力
ブロワーの工事では扱う建材のサイズや重量が大きいため、重機のサイズも必然的に大きくなります。しかし、製鉄所内では作業環境が狭いところも意外と多いため、事故を起こさないための安全管理には細心の注意を払っています。また海が近いことから、風の影響が大きい場合は、躊躇なく中止の判断を下すことも大事だと思っています。さらに、近くには関東屈指のパワースポット「鹿島神宮」があるので、折に触れて無事故祈願に訪れています。
PERSON
05
現場状況を反映したダクト設計、
後輩へのノウハウ継承の重要性
後輩へのノウハウ継承の重要性
ダクトは一辺が4mを越えるほどサイズが大きく4分割で搬入されることから、設計は現場の状況なども加味して行うことが重要です。その意味では、現場監督と密にコミュニケーションを取り、それをきちんと図面にフィードバックすることが設計には求められます。さらに、自分がこれまでに培ってきた技術やノウハウは“ダクト工事あるいは当社ならではのやり方”でもあるため、それを後輩にしっかり伝えていくことも大切なミッションだと考えています。
18基のボイラーが整然と並ぶ
ボイラーの列の奥側に蒸気配管などが設置される
現場では実習中の新入社員とトレーナーの姿も
いまは新品のダクトも数年後には原料の付着で赤茶色に
ダクトの現場は高い場所だと15m近くになる
形状によっては、ダクトが4分割で運び込まれることも。1つの重さは約5トン
プロジェクト当時のものとなります。