NITTETSU P&E TIMES PROJECT STORY

NITTETSU P&E TIMES PROJECT STORY

日鉄P&Eが手掛けたプロジェクトをご紹介します

Project02

「国産半導体」の 発展に貢献!

ステンレス鋼・多条配管に挑む
埋設配管工事

「多条配管」と「ステンレス鋼配管」の2点が
既存工事にない大きな特徴

当社は、埋設配管工事を受注。産業ガスを送るための埋設配管工事を進めています。
この工事は、工事区間や工期などで特筆すべき点はないのですが、工事内容において「多条配管」と「ステンレス鋼配管」を採用している点が、既存工事ではなかなか見られない大きな特徴となっています。
ステンレス鋼配管については、溶接の際に「バックシールド」と呼ばれる特殊な工法を用いる点が、通常のSGP配管とは大きく異なります。技術的な要素がより求められるのはもちろんのこと、バックシールドを行うための計画的な工事進行も重要となります。

About 工事概要

工事名 多条配管工事
工期 2022年5月〜2023年8月
工事場所 某所

Interview 工事状況

PERSON 01
本工事をスムーズに進行、
スタッフの連携が支えたプロジェクト

プロジェクトマネジャー K.M
プロジェクトマネジャー K.M

通常、西日本支社が工事を担当するエリアではないのですが、今回は営業のつながりなどの関係で西日本支社が本工事を担当することになりました。そのため、通常とは異なるやり取りなどもあったなかで、滞りなく進められたことは、スタッフ全員が上手くコミュニケーションを取ってくれた賜物だと感じています。工事はもう終盤で完工も間近ですが、プロマネとしてはプロジェクト全体が問題なく完了するまで、もうひと踏ん張りしたいところです。

PERSON 02
初めてのお客様との信頼関係構築、
変更の多い工事にも柔軟に対応

営業担当者 T.N
営業担当者 T.N

今回は、相手先が初めてのお客様だったこともあり、最初の段階でお互いを知るためのコミュニケーションを十分取るように努めました。さらに、今回は半導体工場の構内も工事区間に含まれるのですが、「構内に不確定要素が多い」という特徴がありました。そのため、通常の工事よりも変更がかなり多く、工期終盤でも対応している感じになっています。工事の変更を何度かお客様へ知らせること自体は普通なのですが、今回ほど多い状況はなかなかのレアケースでしょう。

PERSON 03
「多条配管」と「ステンレス鋼配管」
への対応に試行錯誤の連続

施工管理者 A.T
施工管理者 A.T

今回の現場は一般住宅がない工業地区となるため、車通りが少なく地域住民からの苦情もありません。工事をスムーズに進められるので、大阪の市街地などの工事と比べると「とてもやりやすい」と感じています。一方、着工から2ヵ月ほどは初めての「多条配管」と「ステンレス鋼配管」への対応に試行錯誤の連続。その時期は本当に苦労しましたが、いまは滞りなく進められるようになりました。

PERSON 04
品質管理に気を配りながら、
現場の雰囲気作りも意識した施工管理

施工管理者 K.Y
施工管理者 K.Y

A工区の施工管理を担当していますが、ステンレス鋼配管や多条配管は初めてだったため、品質管理や工程管理などでいつも以上に気をつかうところはありました。ただ、自分の作業内容としてはそれほど特別なことはなかったので、気持ち的にはこれまでの現場に近い感覚で取り組めたと感じます。あと、雰囲気づくりの一環で職人さんたちと飲みに行くことも多いです。こちらの焼酎はとても美味しいですね。お気に入りの米焼酎ができました。

PERSON 05
天候や湿度に配慮しながら、
効率的に作業を進める方法を検討

協力会社 T.G
協力会社 T.G

ステンレス鋼配管は溶接時に酸化してしまうとやり直しになることから、湿気にも注意が必要です。そのため、現場では天候や湿度などにも気を配りながら作業に取り組んでいます。また、多条配管も初めてだったことから、それも含めて「どうすれば効率的に作業を進められるか」については、NSPEさんと一緒になって検討しました。着工当初は工期に間に合うか不安になりましたが、いまはもう順調でゴールも見えてきたので、最後まで安全第一で進めていきたいです。

PERSON 06
イレギュラーな多条配管工事も
設計に工夫を重ね対応

設計者 K.O
設計者 K.O

多条配管はこれまでに経験がなかった本数で、設計ではいつもと違う工夫が必要でしたし、難しいところもありました。例えば、ある配管に修正を加えると他の配管に影響が出るケースもあるからです。また、埋設配管工事は設計業務が終わってから着工するのが本来の姿ですが、今回は不確定要素が多い場所も工区に含まれていたため、設計担当の私が期せずして工事終盤まで携わることになりました。これは、かなりイレギュラーだったといえるでしょう。

湿気対策として、管内の一部は鏡のように研磨されている

湿気対策として、管内の一部は鏡のように研磨されている

施工管理者のM.Oさんにもご協力いただいた

施工管理者のM.Oさんにもご協力いただいた

溶接時はアルゴンガスで管内を満たし、酸素を追い出して溶接する

溶接時はアルゴンガスで管内を満たし、酸素を追い出して溶接する

一部の配管は、現場事務所横の作業場で事前に加工。長さを調整したり、L字部の溶接を行ったりしてから埋設される

一部の配管は、現場事務所横の作業場で事前に加工。長さを調整したり、L字部の溶接を行ったりしてから埋設される

※掲載している人物の肩書き及び役職は
プロジェクト当時のものとなります。