LNG設備におけるユニット工法
はじめに
LNG設備において錯綜する現場施工を減少させる為に事前に加工工場にてローディングアームや受入配管、BOG配管等を架構に、組み込み一体化した上で、現地に搬入・据え付ける工法です。
本工法は加工工場にて架構・配管組み立てや機器の組み込みと関連する試験・検査に留まらず、電気・計装機器やケーブルトレイ等の取り付け、耐圧・気密試験後に断熱工事まで完了させて、設備の半完成品を現地据付後に接続していくものです。
ユニット工法のメリットについて
- 現地工事量の減少により工事期間が短縮できます。
- 工場内作業による安定した品質が確保できます。
- 現地工事中の危険要因が削減できます。
- 現地仮設資材置場を縮小できます。
上記によりコストダウンが図れます。
ユニット工法適用について
ユニット工法適用実行フロー
ユニット工法のポイント
設計・計画
- 施工性、作業性等総合的に適切なユニット範囲の設定が必要です。ユニットの大きさ、ユニット組込要素の選択等を検討します。
- 吊強度、据付精度を考慮したストラクチャの強度照査を致します。強度照査には天秤、吊り上げ時の変位、補強材、柱脚形状まで踏み込んだ検討を実施します。
- 加工工場での製作工程に下流側設計や購入品納入を実施していく必要あるため、1に基づく調達・設計工程管理を徹底させて最適な設計・計画を実行します。
製作

工場内ユニット配置
- 重機配置・通行性や足場の設置等の出荷、製作効率を考慮した工場内ユニット配置を計画します。
- 無駄のない作業員、管理員のマンパワーの観点で作業、検査の集約したスケジュールの計画とその実行します。
- 柔軟な重機の使用、製作手順の採用をします。
- 輸送の加速度や振動を考慮して出荷時の固縛を行います。
輸送・据付

ユニット据付状況
- 据付手順を考慮した台船上へのユニットの効率的配置を行います。
- 据付時のユニット本体や土木基礎・アンカーボルトを損傷させないよう治具及び 養生等配慮します。
施工実績
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