配水池リニューアル工法
タンクインタンク工法
工法の概要
- 本工法は、既設PC配水池の中に鋼製タンクを築造する工法です。
- 既設ドーム屋根を切断・撤去し、鋼板を既設配水池内に搬入、溶接により底板・側板・屋根をビルドアップします。
工法の特長
- 配水池内の水と既設タンクの地震力を考慮して鋼板の板厚を設計するため、補強後は屋根、壁、底部の全部位の耐震性能がレベル2に向上します。
- 新たに築造する鋼製タンクは全溶接構造のため、完全な止水が可能です。
- 既設PC配水池を撤去・新設する場合に比べ、この工法は、撤去、配管工事などが少なく、工期が短くなるため、トータル事業費の低減が図れます。
- 既設壁は撤去せず、屋根だけ撤去するため、廃材が少なく環境にやさしい工法です。また、既設タンク内で工事を行うため、騒音・振動などの工事公害が極力少なく、周辺住民の生活環境にやさしい工法です。
パワーアップ工法
工法の概要
- 本工法は、既設PC配水池を通常運用しながら、その外周に鋼製によるドーナツ状の増設タンクを築造する工法です。
- 配管は、不断水工法により接続します。
工法の特長
- 用地の制約条件にも対応:用地取得が不要です。容量を2倍にするために必要な増設配水池の直径は既設配水池の1.4倍程度です。
- 既設配水池のメンテナンスが向上します。既設配水池が単槽であれば、増設することにより二重槽としての効果が得られ、メンテナンスが容易になります。
- 既設配水池の運転を停止することなく、増設配水池の築造工事が可能です。
- 耐震性が向上します。双方の配水池に充水された状態でレベル2地震動が発生しても安全であり、既設配水池の耐震性が向上します。

完成イメージ(断面図)

増設タンク側板設置

高知県野市町様増設配水池
鋼鈑巻き工法
工法の概要
- 本工法は、既設PC配水池を活かし、その外側に鋼製の側板を築造し、耐震性能の向上を図る工法です。
工法の特長
- 配水池内の水と既設タンクの地震力を考慮して鋼板の板厚を設計するため、補強後の耐震性能はレベル2に向上します。
- 既設基礎上の底板は、特殊パッキンを介して固定するため、底部からの止水が可能です。また、側板は全溶接構造のため、完全な止水が可能です。
- この工法は、配水池の外面に補強鋼鈑を築造していきます。そのため、水を止めずに施工が可能です。
- 補強後、鋼鈑は、フッ素樹脂等で塗装するため、配水池外面の美観が向上します。さらに、外面に装飾を施すことも可能です。