長距離推進管内浮力式配管工法 - FT(Floating Tow)工法 -
はじめに
推進管内配管は、推進の長距離化に伴い挿入装置の大型化や作業効率の低下が懸念されます。
FT工法は、挿入装置の小型化や作業効率の向上を目指して開発し、更に改良を加えたたものです。
工法の概要
工法の説明
FT工法とは、予め推進工法にて設置した推進管内に配管を行う際に、推進管内に水を注入し、本管を浮遊させ本管と推進管の摩擦抵抗を無くし、小さな押込み力で挿入可能とする工法です。
装置の概要例
工法の特長
- 配管作業に関係する到達側作業が推進管内に水を入れて本管を浮遊させ推進管と本管との摩擦抵抗を無くすことにより挿入力が大幅に低減し(実績上1ton以内)、小型の装置で長距離配管が可能になります。
- 推進管内の水を利用することにより、日々の塗膜抵抗管理を確実に実施できます。
- 配管時の推進管内作業が無くなり、安全性が向上します。
- 在来工法(押込み工法の場合)では、発進側・到達側双方での作業が必要になりますが、FT工法では、発進側のみの作業で配管可能です。
- 水平曲りのあるカーブ推進や勾配のある傾斜推進にも対応可能で施工実績も多数あります。
作業フロー
施工実績(2016年度末時点)